mintdesigns(ミントデザインズ)
1度目の留学で何かが得られたという実感がなかった時、留学先の学校が自分に合わないのではないだろうかと感じる時、いったいどうすればいいのだろうか。mintdesigns(ミントデザインズ) デザイナー勝井北斗&八木奈央は連載「ふくびと」のインタビューの中でこのように語っている。
【image】mintdesigns web site■八木奈央氏
高校生の時、ただ何か新しいものを見たいという思いでイギリスへ留学しました。一旦日本に帰国して大学に入ったんですが、美術芸術学を専攻して将来的にはキュレーターや美術評論家になるのが目標でした。でも、仕事として考えた時になんだかしっくりこなくて、自分が作る側にいた方が自然に感じたんです。そして2回目の留学でイギリスのセントマーチンズへ。その時にはもうはっきりと「いずれ自分のブランドをやりたい」という意志がありました。
■勝井北斗氏
海外の美大でテキスタイルやファッションを学びたくてアメリカ・NYのパーソンズ大学(パーソンズスクールオブデザインニューヨーク)へ。専攻はウーマンズウェアでしたが、ちょうど90年代中頃はロンドンが面白い時で、アメリカでもフィーチャーされていていたので気になり始めて。それで元々興味のあったセントマーチンズに編入しました。自分は自由なタイプなので、自由放任といった校風のセントマーチンズの方が合っていたんだと思います。
mintdesignsの成功
八木氏は1度目の留学で分かった気になるのではなく、自分に正直になり2度目の留学を決意した。勝井氏も「もうこの大学に入ってしまったんだから」と諦めることなく自分のタイプに合わせて編入を決定。結果、ブランド創立から9年を経て2010年度「第28回毎日ファッション大賞」において見事大賞に輝いた。
自分を見直し、勇気を持ってまた次の一歩を踏み出すならば、mintdesignsのように成功をつかむことができるだろう。
連載「ふくびと」mintdesignsインタビューmintdesigns