ビザ規制が発端
オーストラリアのニュースサイト
Melbourne Leaderにメルボルンの留学生の減少がメルボルン経済に影響を及ぼし始めているという記事を掲載された。
【image】:AdamSelwood's photostream
留学生の減少が予想されているメルボルンではすでにメルボルン経済の衰退と、メルボルン大学やRMIT大学などの高等教育機関の弱体化が懸念され始めている。
メルボルン大学の教授Simon Marginson氏は以下のような懸念を抱いている。
ビクトリアの留学生産業は$58億に上り180,000人以上の留学生を呼び込み、さらには40,000もの雇用機会を生み出しました。
しかし、様々な要因が相まって留学生の数は20~60%の減少になると予想しています。 これはオーストラリア政府が発表した留学生ビザの抑制も大きな要因の一つで、その政策によってオーストラリア政府が「留学生御断りの」メッセージを投げかけていると捉えられてしまうのではないかと心配です。
すでに留学生数減少の兆候
メルボルン大学ではすでに昨年に比べ今年の留学生が減っていて政府の発表の影響が表れ始めているという。メルボルン大学の広報であるDiane Squires氏は$24730万、全体の15.6%を留学生の授業料が占めているという。
同じくRMIT大学でも今年の留学生数が減少しており、副学長のStephen Connelly氏はメルボルン大学でもRMIT大学でも留学生のいざこざは全くなく以前と変わらない日常であると語っている。
しかし、Connelly氏は具体的な対策は今のところなく、このままではオーストラリアのすべての高等教育機関に影響が及ぶ恐れがあると指摘している。
世界中で移民規制が行われる中でとりわけ留学生に人気のオーストラリアはどうなるのか。 しっかりと動向を追っていきたいところだ。
Melbourne Leaderメルボルン大学