同時多発テロのハイジャック犯
毎年、幾千人もの留学生がフロリダのタンパ湾の大学に入学する。米国全体の留学生は10万人近くに上る。そのほとんどは勉強のためだが、911同時多発テロが起きて以来、それら留学生に目を光らせることが必要になってきた。そのテロのハイジャック犯の何人かは学生ビザで入国してきたのだ。
留学生監視システム
テロ後、留学生の監視・取締りを目的としたSEVISと呼ばれるシステムが国土安全保障省により導入された。各学校はこのシステムに在学生の情報を入力しなければならない。これにより留学生に関する情報が常に確認できるようになっている。
同時多発テロのハイジャック犯は、学生ビザを使って入国し、学校を中退し、そのまま行方をくらました。このようなことはどれぐらい起きているのだろうか。調査によると、このプログラムが始まって以来、幾千人もの留学生が卒業前に退学しているが、出国はしていないことが分かった。国土安全保障省はそのほとんどの学生について追跡調査をしていなかった。
追跡調査の責任があるのは誰?
出国したことを確認しなければいけないのは誰なのか。南フロリダ大学の留学生プログラムを担当しているテイラー氏はこう述べている。
国土安全保障省は留学生がプログラムを終了し帰国したことを確認する必要がある。
南フロリダ大学だけで1,400人もの留学生がいる。そのうち、各学期ごとに少なくとも8人が様々な理由で退学している。国土安全保障省によると、今年7,300人もの留学生が途中退学したものの、国内に不法滞在しているとのことだ。
なぜ政府は、学校に行っていないにも関わらず出国していない留学生の追跡調査をしないのだろうか。国土安全保障省はその点について、国の安全を脅かす危険人物を調査することがまず優先されなければならないと言っている。
abc ACTION NEWS
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