財政難を救う留学生?
BBCの調査によると、財政難の大学が英語力不足の学生でも入学を受け入れていることがわかった。留学生による収入は、英国の大学全体の3分の1にも上る。
他人に課題をしてもらう学生たち
アルジュナ(仮名)はロンドンの法学生だが、正直なところ、講義を理解できない。“同じクラスの中には英語を全く理解できないパキスタン人やインド人もいる。”とのことだ。彼らは課題をこなすことができない。
アルジュナは英語が上達するまでの一時しのぎの解決策として、誰かにお金を払って課題をしてもらわなければならないという。そのようにする学生はアルジュナだけではない。こうした”仕事”の依頼を受けて生計をたてる学生もいる。
講義についてきているか
教授たちの間にも懸念を生じさせている。2年前にケンブリッジのアングリアラスキン大学を退職したジャン・ファンデール講師は、留学生に英語を教えていたが、言語能力の基準の低さを嘆いている。彼女はこう言っている。
大学側は、成績が悪くてもきちんと授業料の払える学生であれば入学させる。そうした学生の英語力は不十分なため、講義についてきているかどうか判断することが難しい。
大学側はそのような言語能力の問題を否定している。
こうしたことは英国の大学レベルと評判を落とすことになると懸念する教授も少なくない。
BBC NEWS
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/england/8496053.stm