ルーマニア留学生暴行殺人事件
2012年8月15日に、ルーマニアの首都ブカレスト郊外で、日本人の女子大生が乱暴され、殺害された事件が報道され、国内には衝撃が走った。
女性は、NPO法人「アイセック・ジャパン」(アイセック)の海外インターンシップでルーマニアに渡ったが、この事件を受けて同団体が組んだ行程で深夜に単独行動をする必要性が出たことに批判が集まっている。
留学事業者には注意が必要
一般社団法人 海外留学協議会(JAOS)によると、海外留学やインターンシップなどで渡航する際、初めての土地では有料の出迎えサービスを手配することが一般的だそうだ。
また、手配は、渡航者本人ではなく通常団体側が行うが、留学事業者によってはずさんなところもあるので気をつけなくてはいけないという。
というのも、旅行代理店の営業には国家資格である「旅行業務取扱管理者」が必要だが、留学事業者には免許は不要なため、ピンからキリまであるからだそうだ。
アイセックとは?
今回、批判の対象となっているアイセックは、海外インターンシップを主な事業とする「学生による国際的非営利組織」で、オランダのロッテルダムに本部を置き世界110の国と地域で活動をしている。
日本でも24の委員会から構成されており、活動理念として「国際的な視野にたち、且つ自国の社会や人々の発展と成長に貢献しうる人財を世に送り出す事」を掲げるなど、一見すればしっかりした団体だ。
しかし、2012年2月にアイセックのインターンシップでルーマニアに渡った別の学生のブログ(現在は削除されている)でも、
「ルーマニア北西部の都市クルージュナポカに到着後、マネージャーが迎えに来る予定だったが誰もいなく、連絡もつかない。何とか空港のスタッフに助けを求め、タクシーに乗ってマネージャーと落ち合うことができた。」
と同様のずさんな対応が書かれていた。
今回同様、事件や事故につながっていた可能性もあるわけだが、どうすればこうした状況が防げるのだろうか。
格安航空券をできるだけ避けること
事前に仲介団体に念を入れた確認をとることはもちろん、仲介団体が信用できない場合は、自信で空港指定のタクシーチケットを買うことが良いという。
多少値段は高くなるが、記録に残るため事件は起きにくいそうだ。
格安航空券を利用すると、深夜着の便や空港からホテルまで交通機関やアクセスが悪いことがよくあるという。
安いには、安いなりの理由があるということだろう。
深夜着で危ないと思ったら、到着後朝までロビーにいてから移動をすることで、犯罪に巻き込まれる確率も下がるという。
しかし、安全な旅を求めるのであれば、最初から多少のお金をケチらずに、格安航空券を避けるのが一番であろう。
【関連ニュース】
海外で日本人が狙われる! その対策は?フィリピン留学中の日本人女性、韓国人により集団強姦被害自称英語教師逮捕(カナダ)一般社団法人 海外留学協議会(JAOS)
http://www.jaos.or.jp/東スポ:女子大生殺害犯「猟奇殺人鬼」だった
http://www.tokyo-sports.co.jp/nonsec/33714/アイセックの責任は? ルーマニアの女子大生殺人事件
http://wintomorrow.at.webry.info/201208/article_47.html