教育への多額の寄付
冠廷・李鍾煥(イ・ジョンファン)教育財団の設立者である三栄(サムヨン)化学の李鍾煥会長(89)は、同財団や大学などに個人資産をたくさん寄付してきた。
自身は飛行機でもエコノミー席を利用するほど質素な生活を送るにもかかわらず、である。
先日も、計600億ウォンもの大金を、ソウル大学中央図書館の新築に寄付することを約束したところだ。
李氏が寄付を続ける理由
李氏がこうした寄付をつづけるのは、
「韓国の大学が成長してこそ、海外留学に伴う国富流出を減らすことができる」
という持論があり、
「人材育成のための金は、全く惜しくない」
からだと、東亜日報は伝える。
こうした信条に基づいて、2000年に李氏が個人資産10億ウォンを投入して立ち上げられた同財団は、その後も毎年寄付が続けられ、運営資金・奨学金ともに国内最大規模の財団となった。
独自の哲学
そんな李氏に驚かされるのは、太っ腹な「寄付金の額」だけではない。驚きの「奨学生の選び方に関する哲学」があるのである。
東亜日報によると、李氏が奨学生を選ぶときは、
自然理工系が80%、人文社会系が20%が原則
となっているそうだ。
というのも、李氏は、
「科学英才らが、なりふり構わず医学部に、文科秀才らは法学部に詰め掛けている世の中で、出世や安定的職業を目標にしている学生らは、自費で勉強すればいい」
という持論をもっており、
「夢や情熱を持って、国に貢献できる人を人材として育成する」
ための奨学金であるからだという。
なんと、はなから安定、地位、高収入を期待して医学部や法学部を目指す学生には夢や情熱はないとバッサリ切り捨てているのだ。
夢や情熱をもって留学しよう
李氏の言う通り、「医学部や法学部の学生、夢がない」とは思わないが、「夢や情熱」を持って勉強や留学に臨むのは大切だろう。
とくに奨学金を受けて留学をする学生は、その後国や地域、社会にその恩恵をどう貢献するかを考え、勉強にはげんでもらいたい。
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http://japanese.donga.com/srv/service.php3?biid=2012051277678韓国人の寄付文化
http://www.sjchp.co.kr/koreanews/koreatis_view.htm?num=1943