大人気書籍『あんぽん 孫正義伝』
『あんぽん 孫正義伝』(佐野眞一著)は2011年に週刊ポスト上で大好評だったソフトバンク孫正義の伝記を書籍化したもの。人気は高く、すでに累計10万部を突破しているようだ。
作家石井光太氏による分析
その『あんぽん 孫正義伝』に対する書評が、週刊ポスト2012年2月3日号で、ノンフィクション作家の石井光太氏によってくだされた。
石井氏は、その本の中で随所にむき出しにされる孫正義の「日本に対する愛国心」を取り上げ、その心はアメリカ留学から生まれたのだろうと分析する。
以下、石井氏の文章より抜粋。
「孫が愛国心を語るのは、彼の在日三世という出自に基づく劣等感のあらわれといってよい。彼は幼少期に外国人差別を受けて苦しみ、福岡の高校を中退して単身アメリカへと渡る。
だが、世界へ出るということは、逆にそれだけ自分の出自を意識せざるをえなくなるということだ。グローバリズムの波の中では、自分の生まれた国をアイデンティティとしてしがみつくことでしか生きていけない。孫はそれを体験して以来、これまでとは態度を変えて日本への愛を叫ぶようになったのだろう。」
(Photo:
Softbank Summit 2008 Keynote By nobihaya)
留学を通じて日本人としての自覚を育もう
海外に出て気づくのは、やはり自分はどうがんばっても「他の国の人」にはなれないということだろう。
実際に孫氏が愛国心をもっているのかどうかに関しては、ネットで反対の声をあげる人も多くいる。以下の動画もそのひとつだ。
しかし海外に出ることで、色々な異文化を経験し「自分は日本人」であることを気づかされる機会が多いことも事実だろう。
留学中もしくは留学を目指しているの多くのみなさんが、これから海外で知識と愛国心を養い、そこで得たことを日本に還元していくのは素晴らしいことではないだろうか。
編集部 鈴木真美
「孫正義氏の日本への愛はアメリカ留学が端緒」と作家分析
http://www.news-postseven.com/Soft Bankホームページ
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