日本の入学式の世界標準化?
日本の学校の入学式といえば4月、桜の咲く季節だ。しかし世界に目をむけると、実は入学式といえば9月。
そんな世界標準に会わせて、日本も入学式を9月にしようという取り組みが広がっている。
昔は入学式は4月ではなかった?
実は日本の入学式も、昔から4月と決まっていた訳ではない。
江戸時代までの寺子屋などでは特定の入学時期というものはなく、明治維新後に西洋の教育が導入され初めて高等教育で9月入学が主流となった。
その後、富国強兵政策などの時代の流れとともに政府の会計年度が4月から始まるようになり、それに見合うように学校も4月入学が主流になっていったのだ。
東京大学を中心に9月入学の検討がすすむ
今回ニュースになっているのは、東京大学の秋入学検討。少子化が進む中で学生の確保は各大学の課題となっているが、入学時期の世界標準化で海外からの留学生をより多く呼び込もうというのが狙いのようだ。
東大は移行時期について早くて5年後と発表しており、早稲田や慶応などの他の主要大学にも呼びかけをおこなってている。さらに一部の企業や国家公務員も「秋採用」をメインにした採用活動を検討することが発表さた。
入学式の9月化がすすみ「桜の時期」のイメージがなくなってしまうのは少し寂しい気がするが、グローバル社会の中での世界標準化はいたしかたないことなのかもしれない。
編集部 鈴木真美
40% of universities mull shifting academic year
http://www.japantimes.co.jp/text/nn20120127a6.html