アメリカへの旅行者が強制送還
1月末、イギリスからの旅行者(男女2名)が入国管理局にアメリカへの入国を拒否され、強制送還されるという事件が起きた。その理由は、驚いたことに「ツイッターでのつぶやき」だった。
(Photo:
Twitter By west.m)
ツイッターで絶対につぶやいてはいけない一言とは
多くの人が、“bomb”(爆弾)や “explosion”(爆発)といった特定の言葉を空港で使うと、セキュリティーにいらぬ疑念をもたせることは承知しているだろう。しかし、これからはツイッターやフェイスブックといったソーシャルネットワークでの発言にも気をつけなくてはならない。
アメリカへの旅行を予定していたイギリス人の男性は、出発前に“free this week for a quick gossip/prep before I go and destroy America? x”(俺がアメリカを「破壊」しに行く前に、誰か今週空いてたら遊ぼう)とツイートした。
この“destroy America”の部分が問題となりセキュリティーに事前に通知され、カップルはロサンゼルスの空港で入国を拒否されて、長時間の取り調べを受けるはめになったのだ。
イギリスでは別の意味をもつ“destroy”
“destroy”は直訳すると「破壊する」という意味になるが、実はイギリスではスラングで、「パーティをする」や「楽しむ」といった意味で使われることがある。
なるほど、今回もそのような意味であったのなら、上記のツイート訳もしっくりくる(俺がアメリカに行って「楽しむ」前に、誰か今週空いてたら遊ぼう)。
しかしながら、こうした説明に入国管理局が耳を貸すことはなく、イギリス人カップルは12時間も拘束されたあげく強制送還となった。
表現の自由に対する疑問
今回の事件で、アメリカにはツイッターやフェイスブックといったソーシャル・メディアを24時間監視するシステムがあることが公になったが、システムの詳細については明らかにされていない。
この“検閲”行為は表現の自由に反するものだとして、各地で反発の声があがっている。
編集部 鈴木真美
'I'm going to destroy America and dig up Marilyn Monroe': British pair arrested in U.S. on terror charges over Twitter jokes
http://www.dailymail.co.uk/US bars friends over Twitter joke
http://www.thesun.co.uk/Tourists banned from U.S. over Twitter jokes?
http://technolog.msnbc.msn.com/Tourists banned from entering U.S. after Twitter jokes
http://www.thestar.com/