74才のお母さんと20人の息子たち
アメリカのウィスコンシン州、アップルトンに住むジャンヌ・ホレンホーストさんは74才。
「もしもし、お母さん?」と電話がかかってくたびに「いったいどの息子だろう?」と考え込んでしまうという。
それもそのはず。ホレンホーストさんには、なんと20人もの息子がいるのだ。
……といっても、本当の息子ではない。
ホストマザーとして活躍するホレンホーストさん
ホレンホーストさんは、1991年から外国人留学生を預かるホストファミリーの仕事をしている。
いままでホレンホーストさんがお世話をしてきた外国人留学生の息子たちの数が20人なのだ。
ホレンホーストさんは当初、大学で看護の授業の講師をしていた。その時、外国人留学生向けにホストファミリーが必要だということを知り、このお仕事を始めたのだという。
色々な国からの息子たちが家族に
最初に預かった留学生は、ニカラグア共和国の出身。実は、ホレンホーストはニカラグア共和国出身の2人の男の子を養子にむかえ、シングルマザーとして育てていた。
学生がやってくる日、「僕たちが生まれた国の留学生はどんな子なんだろう?」と息子たちは興味津々だったという。
ニカラグア共和国の他には、グアテマラ、ドミニカ共和国、ホンジュラス共和国、エルサルバドル、コスタリカ、パナマ
からの学生たちがホレンホーストさんのファミリーとなって勉強をした。
本当の家族として接することで生まれた絆
どの息子たちも、自分の国に帰ってからホレンホーストさんへの連絡をかかさないという。写真や手紙を送ったり、電話をかけたり...…。
きっと彼女は本当の家族のように学生たちと接し、「アメリカでの生活」を体験させてあげているにちがいない。
74才「現役のお母さん」はこれからも「お母さん」であり続けるという。……実はそれが若さの秘密でもあるらしい。
編集部 鈴木真美
Welcome home: Appleton woman opens doors for international students
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