アメリカへの留学生は増加中
国際教育研究所(IIE)が2011年11月14日に公表した「Open Doors」によると、2010年度にアメリカで学ぶ留学生の数は5%増加し、総数は約72万3000人に昇った。
2001年9月11日の世界同時多発テロ後はしばらく落ち込んでいたものの、2006年度にリバウンドしてからは毎年上昇傾向にある。ますます英語が重要性を増しているということだろうか。
どこの国の学生が多いの?
この上昇をけん引しているは、残念ながら日本人ではなく、中国(前年比23%増)やサウジアラビア(前年比43.6%増)からの留学生である。
特に大学で学ぶ中国人の数は43%も増加している。ちなみに、留学生の総数で比較すると、1位は中国、2位はインド、3位は韓国で、日本は7位、前年比14.3%減という結果に終わった。
何を勉強しているの?
では、留学生たちはアメリカで何を学んでいるのだろうか。
南カリフォルニア大学を筆頭に、歴代人気の5大学がおなじみの顔ぶれであることは、留学生に人気の専攻分野も依然変わっていないことの裏づけとなろう。
特に2大人気はビジネスマネジメントとエンジニアリングで、その後に自然生命科学、数理コンピューター科学、そして社会科学が続く。この結果は、これから海外へ羽ばたく日本人の参考になるのではないだろうか。
アメリカから世界へ
もちろん、単に他国からの学生を受けて入れているだけではないのがこの国で、世界で学ぶアメリカ人の数も増えている。
人気の留学先は依然、イギリス、イタリア、スペイン、フランス、中国のようだが、一方でアフリカ、アジア、中東など、今まで人気がなかった国へ留学する学生も増えているようだ。
Open Doors 2011Institute of International Education