コーヒーショップで事件が起きた。
「2年前、アメリカはサウスカロライナ州のブラフトンにある「The Corner Perk」というカフェで、ある事件がおこりました。
とある女性客が、自分の支払いをすませた後に「100USドル札」をポンと置いていったのです。
100ドル札の忘れ物??
この女性、うっかり100ドル札を置いていってしまったのでしょうか?
答えは、「ノー」です。
実はその時、彼女はスタッフにこう言いました。
「私の後にコーヒーを買いに来た人に、この100ドルが無くなるまでごちそうしてあげて。」
そうなんです。この100ドル札は、彼女の後にお店に来た人への寄付だったのです。
後から来たお客さんたちは、もちろんびっくり。
店員さんが「無料でコーヒーはいかが?」と聞くと、「どういう意味?コーヒーを買ってほしいってこと?」とけげんな顔。そして、そのたびにある女性客の「親切な寄付」について説明されました。
お話が広がり、優しさが広がる。
その女性客について、詳細は分かっていません。
そのお店が大好きなお客さんだったのかもしれないし、何か良いことがあって、みんなに幸せをおすそわけしたかったのかもしれません。
でも、彼女の「コーヒーをみんなにごちそうする」という太っ腹で優しいお話が、いまやアメリカ中に広がっています。
話が広がっているだけではありません。
この話を聞いてなんだかほっこりしてしまい、「俺も私も」とカフェにお金を置いて行く人も後をたたないというのです。
この2年間のうちにコーヒーの寄付事件が起きたのは、なんと1万2000もの都市にのぼりました。
ちょっとした優しさが他の人を動かし、その人たちの優しさがさらに他の人を動かす。こんなステキな連鎖で、この「コーヒー活動」はますます広がって行くのでしょう。
あなたもどこかでこの「優しさの連鎖」に出くわすかもしれません。
編集部 鈴木真美
At a South Carolina coffee shop, patrons pay for strangers’ drinks
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