オーストラリア、留学生の減少
8月1日にオーストラリア移民局が発表した統計によると、オーストラリア国外からの学生ビザの申請の数が約20%減少、特にインドからの申請数は前年度に比べて63%減少したことがわかった。
具体的な数字でいうと、2009-10年度には18,514件の申請がインドからあったが、2010-11年度になると、その数は6,875件にしか達しなかった。オーストラリアに留学生の出身国の第1である中国に関しても、申請の数は前年度よりも24.3%減少した。ベトナムからの申請も31.0%減少した。
学生の減少の原因
第3次教育省大臣Chris Evans氏は今週インドに訪問し、
インドからの留学生が減少している領域は、職業訓練に関する領域であって、学生ビザでありながら就労目的でオーストラリアにやってくる不法移民や、低品質の教育に対するオーストラリア政府の対策の結果、インドからの学生ビザの申請数が減ったのだ
と、インドの新聞紙で主張した。
一方で、学生ビザの申請数が落ちている原因の一つに、昨今オーストラリアで問題となっている移民たちに向けた暴力事件にある、メルボルン大学のMarginson教授は分析している。
National Union of Studensの理事長、Jesse Marshallもオーストラリア政府は、留学生の境遇を改善することによって、オーストラリアの悪いイメージを払いぬぐわなければならないと主張している。
Department of Immigration and Citizenship
http://www.immi.gov.au/