オーストラリアへの留学生の数の減少
オーストラリア政府は、今年度前半に登録した外国人留学生数の統計を発表した。その情報によると、オーストラリアの大学に登録した外国人留学生数は減少していることがわかった。特に、インドからの留学生の数は、著しい減少傾向を示している。
オーストラリア教育省によると、今年度第1四半期における学生ビザの申請数は、昨年度の同時期と比べて 8.7パーセント減少している。しかし、インドからの留学生に限ってみると、減少の割合は30パーセントに膨れあがる。このことは、大学だけでなく、オーストラリアはインドからの留学生の受け入れを重視している職業訓練校にとっても脅威となっている。
オーストラリア内での人種間の暴力の増大
この問題の原因のひとつに、オーストラリア国内でインド人留学生に対する暴力事件が多発していることがあげられる。オーストラリアの白人の若者がインド人学生を狙うカレー・バッシング事件や、2010年、メルボルンで発生したインド人留学生刺殺事件もそのひとつだ。政府は、外国人留学生に向けて安全性を訴えているが、留学生の親たちまでには浸透しておらず、子供に危険のリスクを冒してまで留学させたくないという意識が、外国人留学生、とくにインドからの留学生の数の減少につながっていると推測される。
Fall in the number of Indian students going to Australia - AUSTRALIAN IMMIGRATION NEWS
http://www.migrationexpert.com/australia/visa/australian_immigration_news/2011/jun/0/451/fall_in_the_number_of_indian_students_going_to_australia