ロシア語 vs 英語 !?
グルジア政府の進める英語教育には、賛成の声ばかりではない。文豪トルストイ、ドストエフスキーなどが執筆に用いた言語が廃れていくのは残念だと話すのは、ロシア語教師Patiridzeさん。しかし、グルジアにとって文化的にも繋がりのある隣国の言語の重要性を訴える専門家もいる一方、子供たちはロシア語よりも英語に熱を入れて学んでいるようだ。英語教師リサさんの担当するクラスで学ぶ16歳のTheaさんは言う。
海外で学びたいので、英語を勉強するのが好きです。その方が就職にも有利だと思うんです。
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anjci's photostream教育の発展を目指して
ソ連崩壊後、教育システムの腐敗が深刻になったグルジアが、学校教育の近代化に着手してから5年以上になるが、ユネスコによると、2年前まで旧ソ連諸国の中で教育への予算が最も低く、大学進学率もわずか25%だったという。こういった問題に対処すべく、文部大臣は貧困層の子供たちへの教材配布に330万ユーロを投じるなどして教育格差をなくすことを明言。しかし、首都トビリシにあるイリア国立大学のJanashia助教授は、大学まで進学するには家庭教師を雇う費用なども必要になり、社会的弱者にとって不利な状況は変わらない、と指摘する。
グルジアの目指す教育の発展には、まだ時間がかかるのかもしれない。
BBC News
http://www.bbc.co.uk/news/world-europe-11734854