深刻な損失
留学生ビザの発給を制限する発表をしたオーストラリア政府だが、留学生産業の各方面ではすでに経済損失を試算した。
【image】Alex E. Proimos's photostreamWollongong大学では来年にWollongong地方が新規留学生数の減少によって被る経済的損失は$900万だと発表した。Wollongong大学では今年の初めに発表された留学ビザの規制変更が来年度の留学生の入学者数を15%減少させるとそうしたうえでの試算だ。
現在留学を考えている学生たちはオーストラリアを候補から外し、他国への留学を検討し始めているという。今となっては留学生ビジネスは大学にとって大きなものになっており、その損失は計り知れないものになる。
Wollongong大学では4922人の留学生が学んでおり、彼らの払う授業料は一年で一人当たり$25,000にも上る。 昨年に限れば留学生は大学の全体収入の20%以上、金額にして$8200万を大学に払っている。
地元への経済的損失も
Wollongong大学の地元であるWollongong地方への経済損失も大きい、留学生によって住居関連、飲食、その他サービスで推定$25000万もの経済効果があったとされている。
留学生リクルートのマネジャーであるPeter Day氏はビザの規制変更で留学生ビザ発行数が約25%減少するとしている。 そしてすべての大学や地方でWollongong大学と同様の問題が発生すると予想している。
Day氏によるとWollongong大学では留学生確保のために様々な取り組みをしていて留学生数も年々増えていっている中での今回の留学生ビザの規制変更だったそうだ。
まだまだ大学側の反発は収まりそうにない。 オーストラリアが政府が今後どのような動きをするのか要チェックだ。
illawarra mercury.comUniversity of Wollongong