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最新の留学生マーケット動向(2)

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最新の留学生マーケット動向(2)

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貿易や経済成長から推測
前回執筆の、『最新の留学生マーケット動向(1)』では調査の概要を見てきたが、今回の『最新の留学生マーケット動向(2)』では、調査の内容に焦点を当ててみたい。

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【image】sandranahdar's photostream

調査は、オーストラリアのRMIT Universityで行った調査が元になっている。Angel Calderon氏を中心に行われて、その調査によると貿易パターンや経済成長率からも留学傾向がわかるというのだ。

Calderon氏によれば、贅沢品市場において急成長が見られる国と、そうでない国での留学生数の増加に関係性が見られるという。

この傾向から、Calderon氏は以下のような推測をしている。
このパターンが、教育分野に興味を持つ力として働いていると推測できる。人々は、成長のためにより高度な知識を求めるようになっている。その結果が留学生の流動傾向にも表れている。

調査から面白い事実が明らかに
留学生の流動性からみると、経済成長が止まりかけている国に面白い傾向があるらしい。そのような国は決まって貿易に強い国であり、ある程度の経済レベルに達している。そして、どちらかと言えば留学生を輩出するのではなく受け入れる側である事が多いようだ。

日本やマレーシアなどはそのような国の典型的な例であり、共に2007年の留学生数が1999年に比べて下がっている(日本は7%ダウン、マレーシアは4%ダウン)。マレーシアに加えてタイなども留学生排出国から受け入れ国に変化をしていることが調査からわかった。

Calderon氏は、インド、中国、ロシアなどの留学生排出国は、しばらくは留学生輩出傾向に変りはないとしているが、今後留学生受け入れ国になりうる可能性を秘めているという。

チリ、チェコ、ルーマニア、コロンビア、サウジアラビアなどの国も貿易において強さを見せ始めており、将来留学生受け入れ国に変貌を遂げると推測される。

Calderon氏は締めくくりに過去10年を見れば留学生の半分がアジア人だったが、今後その傾向が変わる可能性を示唆している。目まぐるしく流動する留学生市場からまだまだ目が離せない。

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