日韓留学の変化
韓国では留学先として日本がずっと人気だった。相対して、日本人に韓国は留学先ではなく、アメリカやヨーロッパなどが人気だった。しかし、最近は最近は韓国について学ぶため海を渡る日本人留学生が増えている。なぜだろうか。
朝鮮日報8月31日の記事は23日に毎日新聞ソウル支局で行われた座談会を紹介している。及川ひろ絵さん(35)=延世大学大学院博士課程=、湯山篤さん(29)=ソウル大学大学院博士課程=、高嶋薫さん(21)=高麗大学交換留学生=の3人が集まった。ここに少し引用させていただく。
韓国へ好感を持つようになったのはなぜ?
高嶋薫さん=高校時代に韓流ブームが起きてから、母とよく韓国ドラマを見るようになった。意味は分からなかったが、韓国語を聞くのがとても好きだった。その後は「日韓高校生交流キャンプ」にも参加し、韓国人学生と親しくなった。大学生になってからは、第2外国語で韓国語を選択した。
湯山篤さん=大学生だった2002年に日本人拉致問題がニュースで大きく取り上げられていた。指導教授に「社会問題として関心を持つべきだ」と言われ勉強するうちに、韓国に関心を持つようになった。また、日韓共催ワールドカップ、韓流ブームも韓国への関心に影響を与えた。
及川ひろ絵さん=大学時代、カナダに留学していたころ、一番仲が良かった友達が韓国人だった。戦争責任や歴史問題の話になった時は、何も言えずに謝ってばかりいた。「もっと韓国について知らなければ」と思い大学院に進学、在日韓国人問題を研究したが、在日韓国人1世のハラボジ(おじいさん)に「言葉もできないのにおれたち(在日韓国人)の気持ちが分かるか」と言われたのを機に、韓国留学を決意した。
日本の教育での歴史問題の不透明さ、韓国ブームが大きな影響を与えているようだ。
日韓併合100年:ソウルの日本人留学生に聞く
http://www.chosunonline.com/news/20100831000077