大阪府茨木市の追手門学院高等学校は、内閣府と地域・教育魅力化プラットフォームが今年度初めて募集した、全国初の国内単年度留学制度に応募し、生徒1人が来年、島根県の県立三刀屋高等学校に留学することになった。
この制度には定員28人のところ27人が内定し、このうち3人が追手門学院も含めた大阪府の生徒だという。
現在1年生の女子生徒が留学
三刀屋高校への留学が決まったのは、追手門学院高校に通う、現在1年生の女子生徒で、生徒はこの制度を知って自ら応募の手を挙げた。
今回の国内留学について生徒は「将来は人工知能(AI)やコンピューターが席巻する社会が到来すると考えられる中、地域の課題解決を通じて人にしかできない取り組みを発案できる力を身に付けたい」と抱負を話している。
内閣府と地域・教育魅力化プラットフォームが今年度初めて募集した、全国初の国内単年度留学「地域みらい留学365」は、島根県の県立高校で先進的に行われていた県外からの入学者の受け入れ実績をベースに、高校2年の1年間の留学に限定して行うもの。
募集初年度の今回は、島根県をはじめ北海道や高知県など7道県から合わせて12の公立高校が、受け入れ校に選ばれている。三刀屋高校は島根県の中山間地域である雲南市にあり、地元の課題解決を地域ぐるみで考えようという探究学習が盛んな高校。
(慶尾六郎)