経団連が海外留学経験者向け就職説明会開催
8月4日、経団連は海外留学を経験した大学生や大学院生を対象に就職説明会を開催した。
留学が原因で就職活動に出遅れてしまったことを支援する目的と、グローバル人材を求める企業との「ウィンウィン」の関係を狙った初の試みは大成功。
会場には、約300人の学生が集まり、トヨタ自動車や新日本製鉄、三菱東京UFJ銀行などなど大手企業34社の人事担当者の面接を受けたという。
現場では留学生側が余裕の表情!?
今回対象となったのは、交換留学などで8か月以上海外に滞在した大学4年生や大学院生ら。
新卒の場合は、3年在学時の12月に就職活動が解禁されることから留学生たちは出遅れてしまうこととなる。
そうした懸念から、留学を躊躇(ちゅうちょ)する学生が増えていたことが以前から問題視されきた。
今回のセミナーでは、そのような心配を低減させて国外留学をする学生を増やす狙いもあったという。
しかし実際現場では、企業側が「国際社会で使える人材を採用したい」と必死に有望な社員候補を探していたのに対し、学生側は他企業の内定をすでに獲得して余裕な顔をした参加者が多かったそうだ。
【関連記事】
「経団連グローバルキャリア・ミーティング」中国人「日本と一緒に沈みたくない」留学経験、「就職に有利」に時事通信社:留学経験者に就職説明会 34社参加、国際人材確保も期待―経団連
http://www.jiji.com/jc/c?g=ind_30&k=2012080400348