未だ癒えぬ震災からの傷
2011年3月11日に発生した東日本大震災から、一年以上が過ぎた。未だに傷の癒えぬ東北、問題・課題を残す原発事故問題は、日本国外で学ぶ留学生にとっても、大きな関心ごとであろう。
特に、震災で発生したがれきの広域処理問題では、がれきに放射性物質が含まれている可能性などから、その受け入れの是非について大きな議論となっている。
原発問題は、いまやセンシティブな話題となっており、山本太郎など一部の原発反対派を除き、芸能界ではできるだけその話題が避けられている印象を受ける。
(画像:『週刊女性』(主婦と生活社)4月10日号より)
しかし、その「がれき処理問題」に、あのSMAP「木村拓哉」が言及したのだ。
キムタクが「がれき処理問題」語る
『週刊女性』(主婦と生活社)4月10日号によると、3月8日に孫正義が創設した「東日本大震災復興支援財団」の活動報告会で木村はサプライズゲストとして登場したという。
木村は、実はこの財団の発起人に、SMAPとして名も連ねていた。
そこで一般客男性から、
「福島のがれき処理問題に関して意見を聞きたい」
という質問が飛び出し、孫氏が回答者として木村を指名したのだという。
そこで木村は、自身で考えながらこう述べた。
「がれきの中にどのくらいの放射線量が含まれているか、ってことも含めいろんな問題が関わってくる」
「“福島で生まれたがれきを福島に”というのができれば一番いいとは思うんですけど。できないという現状があるんであれば、それをどうにかする方法を模索していく必要がある」
さらには、
「ドラマで総理大臣役をやった時、「太陽エネルギーにもっと国の政策として取り組んでは? 」ということを台本に入れたいと提案したが、拒否された」
と、以前から問題意識を抱いていたことを訴えた。
果たして、キムタクの発言を機に、芸能界でも原発問題に対する意思表示が増えるのだろうか。反対派の期待は膨らむ。
編集部
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