警官、瀕死の運転手に「反則切符」

以前から問題視されている中国の人命軽視。車にはねられた女児が道路に放置され、さらに別の車にはねられた動画は世界を震撼させた。
（動画:2歳児連続ひき逃げ 中国人の良心はどこに）

しかし、本来人命を助ける立場にある警察官までもが、「人命軽視」状態にあるというのだから、もう呆れてものも言えない。

3月28日早朝、湖南省で大型トラックが警察の追跡中に横転し、運転手の男性が死亡するという事故が起きたのだが、実はその横転の理由はその警察にあったのだという。

（Photo:Hangzhou cops By coljac）

同乗者の証言によると、パトカーでトラックの横を走っていた警察官が、車両を停止させるために「金属棒をトラックのエンジン部に挿入」するという危険な方法をとり、トラックが横転。

さらにその警察官は、事故後、負傷していた乗務員と運転手を助けることもなく、「反則切符」を手渡してその場を立ち去ったという。

その後、乗務員の通報により救急車が到着。運転手は息をひきとっていたが、事故直後には生存していた可能性もあり、救急措置が取られていれば一命をとりとめることができた可能性もあったそうだ。

「逃走」をはかることはいけないことだが、それに対する警察官の対応はあまりにも非人道的すぎるのではないだろうか。

もちろん全ての警察官がこのような状況ではないと思う。しかし、警官が暴漢に襲われた女性を凍死のホームレスと勘違いして用水路に放置した事件など、類似の状況が多発しているのも事実だ。

中国へ留学中、もしくは留学を考えているのみなさんは、安全な生活を送っていただくためにも、こうした事情も十分認識しておいていただきたい。

中国での救急への電話番号は120番。自分の身を守るためにも、携帯電話へしっかり登録しておこう。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　編集部 鈴木真美

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トラック横転で瀕死の運転手に警官が反則切符　そのまま退散で運転手死亡……
http://www.cyzo.com/2012/04/post_10293.html