ピンクシャツの日
学校において「いじめ」は、いつも大きな問題である。
2月29日水曜日、カナダでは学校でのいじめ増加を警告する「第五回ピンクシャツの日」が開催された。
(Photo:
bullying-739607 By Chesi - Fotos CC)
いじめを「犯罪」とすべきか
今週公表された「アンガス・リード研究」によると、カナダ人の65%が「たとえ身体的な暴力がなかったとしても、いじめは犯罪にするべきだ」と考えているという。
しかし、いじめ行動が実際に犯罪につながることがある一方で、「いじめそのもの」はカナダでは犯罪にはならない。
(Photo:
Bully By trix0r)
日本も同様で、なぐる・けるなどといった暴力行為は「暴行罪(ぼうこうざい・2年以下の懲役)」に、悪口を言ったり、黒板いっぱいに書いたりする行為には「名誉毀損罪(めいよきそんざい・3年以下の懲役)」や、「侮辱罪(ぶじょくざい・拘留または科料)」が適用される。
また、こうした行為が原因でPTSDと診断された場合は、「傷害罪(しょうがいざい・15年以下の懲役)」が適用されることもあるようだ。
「いじめ」や「暴力」のない環境のためには
しかし、「いじめ」行為の多くが刑法などに記載された犯罪行為である一方で、「いじめそのもの」は「犯罪行為」とされていないため、犯罪といじめの線引きが難しい場合も多い。
悲しいことに、毎年多くの学生がいじめを苦にして自殺する。
世界中の学校で、「いじめ」や「暴力」のない環境をつくるには「いじめそのもの」を「犯罪」に認定することが必要なのだろうか。
編集部 鈴木真美
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日本に生まれて幸せ?人身売買?誘拐?国際結婚の落とし穴8才の女の子、同級生に学校で撃たれるShould bullying be a crime?
http://ca.news.yahoo.com/blogs/canada-politics/「いじめ」は犯罪です!
http://iikoto.thyme.jp/ijime/crime.htmいじめと犯罪の分離が必要
http://homepage3.nifty.com/nskk/kenkyu024.htm